上手に注文住宅を建てる時のコツ

注文住宅を建てるという経験は、ほとんどの方が一生に一度経験するかしないかの非常に重要なライフイベントですが、土地選びや住宅会社選び、建設プランなど決断しなければならないポイントが数多く存在します。そのため、注文住宅は3回建てないと満足できる住宅が建てられないと言われているのです。ここでは注文住宅を建てる際に失敗しないコツを解説します。

まず注文住宅を計画する段階では、理想の家のイメージを作り上げておくことが大切です。理想の家のイメージが固まらないまま情報収集をしても迷いが生じるだけなので、最初に理想の暮らしを実現してくれる家とはどのようなものなのかを明確にしておきましょう。そして、理想の家のイメージを基に、暮らしやすさ・デザイン・住環境といった要素の優先順位をつけておくと、その後の決断がスムーズに行えるようになります。

計画段階では、予算の上限を明確にしておくことも重要です。注文住宅では、理想やこだわりを詰め込み過ぎて予算オーバーになるケースが少なくありません。また、予算は住宅会社との打ち合わせを行っていく中で何度も修正していくことになりますが、予算の上限を設定しておかないと気が付かないうちに予算オーバーとなる恐れがあります。そのため、最初に予算計画をしっかり立てておくことが大切です。予算の上限を住宅会社の担当者に伝えておけば、どのようにすれば予算内で理想の家を実現できるのかを考えてくれます。

また、注文住宅を建てる上で最も重要と言っても過言ではないのが住宅会社選びです。注文住宅を建てる際の依頼先は、大きくハウスメーカー・工務店・建築設計事務所の3種類に分けられます。その中でも、安心感を重視するならハウスメーカーがおすすめです。特に大手ハウスメーカーは品質が安定し、保証も充実しているので、安心して暮らすことができます。ただし、大手ハウスメーカーは宣伝広告に多くの費用を割いているため、コストが高くなる傾向があります。

これに対し、地元密着型の工務店の場合は、広告宣伝に費用をかけていないケースが多く、比較的リーズナブルな価格で注文住宅を建てることができます。くわえて、建てた後も相談がしやすいというメリットもありますが、提案力は大手ハウスメーカーと比べると乏しいケースが大半です。また、倒産のリスクもあるので注意が必要になります。

建築設計事務所は工法や仕様の自由度が高く、施工監理も適正に行われるため手抜き工事などのリスクが低いことがメリットです。一方で、設計・監理費用が高めで、完成までに時間がかかるというデメリットがあります。

このように、3種類の住宅会社はそれぞれ特徴が異なります。注文住宅を建てる際は建設会社とは長い付き合いとなるので、妥協せずに自分たちに合った住宅会社を選ぶことが大切です。