新築住宅・中古住宅のメリット・デメリット

新築と中古住宅で悩む人形

マイホームの購入を検討している方の中には、新築で注文住宅を建てるか中古物件を購入するかで悩んでいる方も多いのではないでしょうか。日本においては中古物件よりも新築物件の方が圧倒的に人気が高いものの、近年は中古物件を購入する方も増えています。また、新築注文住宅と中古物件にはそれぞれメリット・デメリットがあるので、特徴を慎重に比較した上で自分たちに適した方を選択することが大切です。

新築住宅の最大のメリットは、高い満足感が得られることです。誰も住んだことがない綺麗な家に暮らすという満足感は中古物件にはない魅力にくわえ、注文住宅には自分たちの希望を反映させた家に住めるというメリットもあります。注文住宅にもフルオーダーとセミオーダーの2種類がありますが、特にフルオーダーであれば世界に一つだけのマイホームを得ることが可能です。

また、注文住宅を建てると、キッチン・浴室・トイレなどの住宅設備が最新のものになり、構造面についても同様で、基本的には断熱性や気密性、耐震性などの住宅性能も中古住宅に比べて高くなるので、快適かつ安全に暮らすことができます。くわえて、税制面で優遇される可能性が高いのもメリットのひとつです。中古住宅でも固定資産税や登録免許税、不動産取得税などで優遇が受けられるケースもありますが、基本的には新築の方が優遇される割合が大きい傾向があります。

一方で、新築住宅は価格が高いのが最大のネックです。近年は低価格で建てられるローコスト住宅も普及していますが、新築住宅の価格には広告費などの販売経費が上乗せされるので、どうしても中古よりも割高となります。くわえて、基本的に立地条件が良い土地には、すでに何らかの建物が建っている可能性が高いです。土地を購入して注文住宅を建てようとすると、自ずと郊外に建てざる負えないといった場合もあります。

対して中古住宅の最大のメリットは、価格が安いことです。一般的には新築の2?5割程度安く購入できると言われています。リフォームやリノベーションを行ったとしても新築よりも費用が抑えられるケースが大半です。また、現物を見た上で購入を決められるとともに、立地の選択肢が多いというメリットもあります。

しかし、中古住宅は外装や内装などの目に見える部分だけでなく、水道管や排水管、基礎部分などの目に見えない部分も老朽化が進んでいる恐れがあるため、購入直後から修繕コストが発生する可能性があります。くわえて、新築と比べると住宅ローンの審査が厳しく、税制面の優遇も少なくなるというデメリットもあるので注意が必要です。